所長サンの哲学的投資生活 5th

世界を旅しながら投資をしています。読書と思索ときどき釣り。シンプルな生活。

ラテンの神様

旧年度ファンドのおおかたの収支計算を終えた。
なんとか春節前に済ませることができてよかった。

こうした、正月までには終わらせよう!という感情は、
実に日本人らしい規律であって、
なかなか日本以外ではこの気持ちが伝わらない。

やることをやってから楽しむ。
ただこれだけのことができないのはなぜだろう?

フィリピンではとくに悩まされた。
祝日のずいぶん前から誰も仕事をしなくなるのだ。

ラテン国家フィリピンでは、
享楽が日常にぴったり寄り添っている。
享楽的であることが常態で、
脳は常にリラックスした状態におかれる。
このとき副交感神経が優位に立つ。

副交感神経が優位に立つと、心と身体は弛緩し、
危機感を遠ざけさらに快楽を維持しようとする。
ぬくぬくとした環境は中毒性があるので、
ハードなシーンを迎える準備が整わない。
無痛であることが幸せになる。

そうして一般にフィリピン社会では、
義務や責任をほとんど意識しない生活が好まれる。
フィリピン人にとって納期というのは、
享楽を縛りつけるできれば考えたくない事柄なのだ。

享楽的であることと仕事の納期が重なることは、
フィリピン人にとって災難であり、不幸と感じるらしい。
休暇の前に義務を果たすというハードな状況は、
とても不幸なことなんだろう。

どうも一神教の神様は、不幸に対し、
「不運」と信者に認識させる癖があり、
前向きでいれば嫌なことは消えて無くなるよー
と、何というか他責すぎるような、
自省の心を育まない気がする。
財務危険度の高いPIIGS国家は、
ことごとくカトリックなのだけど、
享楽的な点、自分と向き合うのが苦手な点で相似する。

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