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所長サンの哲学的投資生活 5th

世界を旅しながら投資をしています。読書と思索ときどき釣り。シンプルな生活。

もう店で食べることにあまり興味がなくなった

ずいぶん以前から、店でわくわくすることが減った。
興味を満たす食材が入手できればいい。

特にレストランビジネスやってからは、
「店で食べる」ことを純粋に楽しみにくくなった。
食材への興味は旺盛なんだけども、
店という器はどうでもいい。
理想は好みの食材を好きなように勝手に味わいたい。
で食材は最高である必要もない。
結局は満足度だなあとおもっている。

そういう点ではNZは外食で満足しにくかった。
ひと月ほどシティに住んでぶらぶら生活してみたのだけど、
とにかく食材にたいして完成品の価格が異様に高く、
自然条件の割に魚も羊も残念な流通と調理具合だった。
さらに、軽く済ませたくとも選択肢が乏しい。
価格と味のバランスに納得するのは困難な国だった。

理由は、イギリスや米国の愉快な仲間ということ以外に、
この自然豊かな移民国家の雇用政策にある。

都市部にはワーホリばかりのため、
正社員がほとんど存在しない国家の弊害で、
労働者の付加価値生産に幅も深みもない。
半分遊んで半分仕事では、向上心を持てというのはムリだ。
畢竟、競争がなく高価格で同質化されたレストランばかりになる。

と文句を言いたくなるが、
他の先進国も外食サービスに贅沢すぎる対価を支払うのは黙契で、
外食が安く済むという国家はごくアジアの一部に限られるらしい。
先進国の外食サービスは基本的に「VAT」に象徴されるよう、
品質価値に加え、付加価値にも太っ腹に対価を支払う合意のもとの消費だ。
途上国でも高級店ではその合意が為されるため「VAT」が登場する。
マニラでは消費者がVATに加えお釣りのコインは置いていく習慣があり、
まるで従業員の雇用に貢献しているかの高尚な意識を持たないと、
高級店で品質以上の支払いに抵抗を感じてしまう。
個人的には外食満足度は高いといいにくい国だ。
もちろん消費そのものに刺激を感じるかたもいらっしゃるので高級店のニーズがある。

これを身も蓋もなく考えると、
消費者として得すると感じたら、その国では消費者になり、
よくこんなモノに金を出すなあ!という国ではサービスの提供者に回るのがいい。
旅しながらいつもそんなことを考える。